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小ネタ/アイマスとパラレル

Last-modified: 2017-06-17 (土) 10:07:33 (548d)
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アイマスとパラレルの関係

10年の歴史をもつアイドルマスターには、パラレルとなる世界が多数存在しています。
ここでは、大きく4つのパターンに分類して、アイマスにおいてパラレルという概念の重要性を再確認してみます。

1.シナリオ間のパラレル

意識される事は稀ですが、1作品中の周回プレイで同イベントに対して別選択肢をとるなどで分岐した世界です。
家庭用パッケージでは意識しませんが、アーケードのセーブ地点からやり直せない制約とランダム性から
生まれる一期一会の体験は既にパラレル的な解釈の下地が存在していたと言えます。

2007年1月30日 見た目だけじゃない! すべてにおいてパワーアップした 孤高のアイドル育成シミュレーション Xbox 360「アイドルマスター」

坂上 (略)選択肢のランダム要素とか、最初は“ここはランダムなんだ……”と思うかもしれませんが、

遊びこんでいくと、“ここがランダムじゃないと通り一辺倒な攻略になっちゃうな”と

プレーヤーさんにもわかってもらえると思うんです。深みがでてくるというか。

苦い失敗や不正解があるから、成功や正解を選んでよかったと実感したり、不正解の状況でどういう行動をするのか
キャラクターの掘り下げが可能になる。それを期待してアーケードから制約を緩めて間口を広げたり、
ライバル関係を作り出そうとしてきたのが現在までの家庭用ゲーム機のアイマスの特徴です。

2014年4月26日 教えてガミP! 『ワンフォーオール』プレイ動画その5:神崎蘭子が踊る!(ガミPインタビューもあるよ)

坂上 でもこちらとしては、もうちょっとゆっくり遊んでほしいといいますか、いろいろ寄り道をしてほしいという思いが、

1作目のころからずっとありまして。そこで今回は、効率を気にせず遊んでいただく方法として、育成期間のリミットを外すことにしたんです。

そうすることで、納得いくまでアイドルたちを育てられる形にしたい、という思いが強かったですね。

2.同事務所の新旧作品間のパラレル

アーケードと家庭用据置、据置機と携帯機で同じ事務所、同じ主役アイドルで設定を変えて展開するものがあります。
開発者インタビューでハッキリとパラレルと言及されたのはアイマス2前後からになります。
それによって、特に星井美希に関して無印(360)における覚醒、SPにおける961移籍は無かったことになってしまいました。
後者はともかく、ヘアスタイルのバリエーションを無くしてしまったのは画期的だっただけに少し残念です。

ナンバリング続編がパラレルとされたことで、765プロが中心のシリーズも正史は1つではないということが明確になり現在に至りますが、
2の時点では765プロから観測される世界がアイマスであり、DSは派生ではなく外伝という位置づけでした。

2010年7月12日 『アイドルマスター2』坂上 陽三氏スペシャルインタビュー

――ストーリーの設定で変わった部分は ?

前作では、キャラクターたちはそれぞれアイドル候補生だったのですが、

今回はデビューして半年経った状態からスタートとなります。

各キャラクターたちがひとつずつ年をとっていて、いわばパラレルワールド的な感じですね。

2014年5月8日 【坂上です】ワンフォーオールの世界感

●融合したパラレルワールド!

アイドルマスターは、毎回パラレルワールドなので今更と言われそうですが(笑)

今作では、前作までのゲームシリーズ、アニメの流れを組みつつもそれらが融合した、

新たな765プロを中心とした世界でアイドルたちのプロデュースを行うことになります。

律子はプロデューサーでなくアイドルとして存在していたり、一方でホワイトボードに

竜宮小町の文字があったり、果たしてこの世界では?といったように近しくもどこか違う

新たな765プロが描かれています。

2016年7月28日 【坂上です】プラチナスターズを語ります

●「合宿所」ではじめて出会う765プロのアイドルたち

舞台は合宿所です。デビュー後、鳴かず飛ばずのアイドルたちとの強化合宿がはじまります。

今回は、プロデューサーはアイドルたちと「はじめまして」で出会う状態から、物語がスタートします。今更いうのも忍びないパラレルワールド展開ですが(笑)

なんと「ワンフォーオール」以前の物語との繋がりはありません。つまり「始めて」ではなく「初めて」なんです。

前述のように765プロが主役の世界がアイマスという時代には、アイマスDSは「外伝」と位置付けられていましたが、
それ以降に出てきたリズムゲーム、モバイルゲームによって拡張され「派生」という概念が定着した今となっては、
アイマスDSだけ外伝と位置づける合理的な理由は殆どありません。

シアター組と876の相違

プロデュース対象のアイドルが先輩後輩という関係を持っているミリシタに「ディアリースターズを取り入れた」というような解釈があるようです。
仲間外れにならないよう気を使って引き合いに出して下さっている場合と、表面的な設定しか見ていない提灯持ちの2種類の動機があるようです。
しかし、例えば日高愛という女性アイドルとして男性が苦手な萩原雪歩と接するのは、男性プロデューサーと担当アイドルという関係では見えません。
765プロのアイドル同士が会話しているのを観察しても、自分に向けられた言葉ではないのですから似て異なるものです。
ライバルでもあるDSとは異なり、765プロを中心としたパラレルの延長線にあるものです。

3.別事務所の作品間のパラレル

アイマスDSは、主役となるアイドル・事務所が違うシリーズ間のパラレルを生み出した一番最初の事例でした。(別事務所・ライバルという意味ではSPの961プロがありますが)
同じ2nd Visionでも本作と2を境にして765アイドルのプロフィールだけでも不可逆的な違いがあり、2から双海亜美・真美からモノマネが消えているのはポジションの変化を象徴しています。
765プロ+876プロ所属アイドルをいろいろと並び替えてみたのようにツギハギされたデータは一見公式のようで、公式には存在できない点で二次創作です。
アイマスDSで絡んだ765が現在と異なる以上、バーチャルコンソールやリマスターなら問題ありませんが、リメイクなら全く同じ設定は出来ないでしょう。

876だけでなく、765と961の関係もSPから始まり2とOFA、SSで毎回リセットされてるので一つの物語に出来ませんね(SPのみプロフィール的に時系列が前にズレて共存出来る)。
逆に言えば、それだけ違うのだからリメイクする必然性もあります。

参考資料「765プロの相違点」

・年齢+1歳

・身長、体重、スリーサイズのデータの変化

・外見(髪型)の変化

・亜美と真美が2人で1人から別々に独立

・趣味の変更

・声優交代

名前年齢身長
(cm)
体重
(kg)
スリーサイズ
(B-W-H)
趣味
天海春香16/17158/15845くらい/4683-56-80/83-56-82お菓子作り・カラオケ /長電話
如月千早15/16162/16241/4172-55-78/72-55-78音楽鑑賞(クラシック)/トレーニング
萩原雪歩16/17154/15540/4280-55-81/81-56-81MY詩集を書くこと・日本茶 /ブログ
高槻やよい13/14145/14537/3772-54-77/74-54-78オセロ /野球、家庭菜園
秋月律子18/19156/15643/4385-57-85/85-57-85資格取得・<分析すること> /分析・実践、ボランティア
三浦あずさ20/21168/16848/4891-59-86/91-59-86犬の散歩 /カフェ巡り
水瀬伊織14/15150/15339/4077-54-79/77-54-79海外旅行・<ショッピング> /食べ歩き
菊地真16/17157/15942/4473-56-76/75-57-78スポーツ全般 /ぬいぐるみ集め
双海亜美12/13149/15839/4274-53-77/78-55-77メール・<モノマネ> /エコ
双海真美12/13149/15839/4274-53-77/78-55-77メール・<モノマネ> /ゲーム
星井美希14/15159/16144/4584-55-82/86-55-83<バードウォッチング>・友達とおしゃべり /ネイルアート
我那覇響15/16152/15241/4186-58-83/83-56-80編み物・卓球 /散歩
四条貴音17/18169/16949/4990-62-92/90-62-92天体観測・<舞台鑑賞> /歴史
  • 961プロの3人が存在する作品で揃えるためにSPと2で比較。※各欄の/左側がSP、右側が2
  • 趣味欄の<>で括ったものは2で消えたもの、/以降は2で追加されたもの。

4.メディアミックスによるパラレル

上記3つのパラレルを内包する、ドラマCD、コミカライズ、ゼノグラシアなどのアニメが該当します。

参考サイト:アイマスネタ覚書:アイマスの並行世界(パラレルワールド)

公式ではどこから入っても、ゲームにこだわらなくても、アイマスを楽しんでいる人をファンと認識しているようです。
ゲーム市場にこだわり、非公式な作品を生み出すプロデューサーを排除していたら今ほどの支持はされなかったでしょう。

2013年03月24日 アイドルマスター:リアル世界に飛び出し始めた仮想アイドル 人気の理由は

「アニメやネットの動画を見るだけで、ゲームを遊ばない人も大事なファン」と話す。

2015年4月6日 ”ゲームス”から”エンターテインメント”へ…バンダイナムコエンターテインメントインタビュー6【アイドルマスターシリーズ】

坂上 (略)ただ、 一方で「ゲームはプレイしないけど、カラオケで歌います」という女性ファンがいらっしゃったりと、

人によっていろいろな方法で『アイマス』の豊富なコンテンツを楽しんでくれているのかなと。それがこの10年間で増えましたね。

『2』までは、すべてをゲームに持ってこようとしていたのですが、 ゲームにこだわらず、 ライブ、 音楽、 アニメなどで

それぞれ皆さんがお好みの『アイマス』を楽しんでいただければいいのかなぁと思っています。

坂上 プラットフォームは、 あまり意識しないようになりましたね。

その流れが、 収録楽曲の音楽CD化や動画のネット配信、ソーシャルゲーム『シンデレラガールズ』の展開へとつながっていきました。

2015年7月3日 『アイドルマスター』10周年を記念してガミP、ディレ1を直撃! 【周年連載】

坂上:最初はゲームだけを一生懸命作っていたのですが、少しづつファンの方がゲームだけでなく

音楽にも興味を持ってくれるようになって、ライブにも足を運んでくださるようにもなりました。

そういうのを見ながらゲームの中だけじゃなく、もっと『アイドルマスター』の世界を広げていこうと。

そういった部分は初期の頃と比べて作る側の意識が大きく変わったところですかね。

石原:2nd Visionを発表した5年目あたりがいろいろと転機だったと思います。

『アイドルマスター』がある程度の名を知られたのは、ニコニコ動画などの影響だと思っています。

ところで、DSの日高愛はトップアイドルとなった16歳の天海春香が居なければ芸能事務所に入れませんでした。
水谷絵理、秋月涼のシナリオの765アイドルも同様ですが、前述のように2以降・アニメの765アイドルは1歳加齢されています。 つまり765アイドルが新人から始まる世界にゲストとして出る度に、既に876の世界もパラレルになっています。
「876のストーリーはゲームで完結している」というのは一つの世界での幕引きがされているだけで新作が不要な理由にはなりません。

コミックの原典化

876プロを中心とした展開ではコミカライズにおいて、ゲーム本編ではバッドエンドに向かう水谷絵理の選択肢が
コミック独自の展開経由でトゥルーエンドに向かうアナザーストーリー的な側面が評価されていることや、
秋月涼のシナリオに悪久徳記者が妨害をしてくる展開、日高舞のごはん山盛り太郎などの小道具の定着など、
他シリーズのコミカライズよりもゲーム本編の一部のように扱われています。

ゲーム本編の販促よりも長く連載が続いて唯一の公式コンテンツだったこと、ゲーム本編が入手困難になったことで、
アニマス以降のプロデューサーに存在を知ってもらう手軽な手段だったことが大きな理由でしょう。
しかし、コミックでストーリーを把握しても最後には行き止まりになっていて3人が活躍するステージはありません。
(掘り下げの出来ないコミックでは、一部しか把握した事になっていないという問題もありますが)

876プロが動かないなら他のアイドルを応援すればいいと、諦めてしまえば楽になれるかも知れませんが、
それが出来るならラブライブでも何でも良いわけで、3人に再び会う日を信じてアイマスを続けていないのですが…

シンデレラガールズと346プロ

ゲーム内には存在しない346プロを中心とした作品なので、完全パラレルという理解をされがちですが、
ゲームシステム上エンディングを持たず、ゲームとアニメが同時進行するために完全独立なパラレルではなく、
影響しあう関係を積極的に作ったのがアニメ版シンデレラガールズと言えます。
楽屋ネタのショートコントのようなシンデレラ劇場もアニメ化が実現した今になって振り返ると、
イベント毎のストーリーがあってもキャラクター1人に対して起承転結を作れないシステムを補完する目的、
双方向的に作り上げていった意図が明確になってきます。

2015年1月29日 『アイドルマスター シンデレラガールズ』は新たな展開へ? 放送開始後の手応えや今後を鳥羽P&石原Dに聞く

――『シンデレラガールズ』では、前作『アイドルマスター』以上にゲームとアニメの連携が密に取られています。この戦略についての狙いはどのようなところにあるのでしょうか?

石原:まず、ゲームとアニメの両方を楽しむことで、“たくさんの点をつないでいくと絵が現れるように、世界が広がっていく”体験をしてほしいと思いました。さらに言えば、ゲームとアニメだけなくラジオを聞いたり、イベントに参加したり、多面的にコンテンツを楽しむことで、同じ感動を共有できる人が増えると思うんです。

(略)

――ゲーム/アニメそれぞれの『シンデレラガールズ』について、今後の展開をお聞かせください。

石原:すでに開始していることではありますが、アニメファンのかたに向けた“NO MAKE”というアニメのサイドストーリーが、ゲーム内コンテンツとして配信中なので、ゲームも楽しんでもらえればと思います。また、2話でやりましたが“アニメに音声付きで初登場したキャラは直後にゲームでも音声を反映させる”など、よりアニメを楽しめるようなゲームファンに向けた施策は、時々あります(笑)。

2015年12月31日 『アイドルマスター』10周年を石原D(ディレ1)と振り返る。これまでのライブイベントの深いところに迫る

――アニメ版『アイドルマスター』、『シンデレラガールズ』の原作はどちらもバンダイナムコエンターテインメントです。アニメ原作として石原氏はどのような作業を行なっているのでしょうか?

石原: やや事務所に関しては設定がふわっとしてるので、絵として具現化するには、具体的なイメージできるモノに落とし込む必要がありました。もし、ゲームの設定をそのまま使ってアニメ化するなら、ぶっちゃけ“シンデレラ劇場”みたいな完全なキャラクター物アニメの方がいいだろうなとも思っていました。

(中略)さらに、ストーリーによって、キャラクターの持っている背景や側面が見えたほうが、今後長く作品を続けるうえでも、メリットが多いとも感じました。

ゲームの中では誰と誰が仲がいいという横軸はあったのですが、ゲームシステム上エンディングを持たない、シンデレラガールズでは、各キャラの目標や人生観みたいな縦軸や奥行きの描き方はまだ少し薄いかな……とも思っていたんです。

そういうディティールを決めていくのが最初の作業でした。実際、『デレステ』ではアニメでうまれた設定などもいかされていますので、その辺りはよかったなと。

(略)

――『スターライトステージ』のコミュニケーションパートは、各キャラがアイドルとなった経緯や、キャラ同士が仲よくなった出会いなどのお話が多く、ファンとしてはとてもうれしいストーリでした。本作のストーリーはゲーム本編(スマホゲー)やアニメ内で語られなかった設定を補完しうるものでしょうか?それともまったく別のパラレル設定なのでしょうか?

石原:『スターライトステージ』はアニメの346プロとは違います。そもそも、プロデューサーが武内くんの演じるPではなくプレーヤー自身ですしね。そういう意味では完全にパラレルです。

ゲーム『シンデレラガールズ』内の“マジアワ”、“NO MAKE”はアニメのストーリーを補完しうる内容として書いていますが、『スターライトステージ』のシナリオはアニメを補完するものではありません。

「みんなまとめてアイドルマスター」との関係

2016年よりアイマス公式のABOUTページでは4つのシリーズが派生どころか同列に扱われています。

2016年6月の公式ページ「ABOUT」

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2016年10月の公式ページ「ABOUT」

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「みんなまとめてアイドルマスター」が、団結、One For Allという765プロを中心とした意味から、
アイマスに上下は無いという意味にコミュニティだけではなく公式サイドも変わったことを示しています。

関連:みんなまとめてアイドルマスター

アイドルマスターは新展開が発表されるたびに炎上する時期があり、その度にパラレルという概念で吸収されてきました。
整合性のとれない設定を無理に1本にまとめず、人それぞれのアイマスの世界と共存していくことを理想として
「みんなまとめてアイドルマスター」という言葉に託されてきたと考えられます。
パラレル解釈こそ、これほど多様化したアイマスを支えている重要な要素です。

公式がパラレルの可能性を抹消してしまう問題

近年、アイマスDSを公式自らがシリーズ扱いしていないという態度を鮮明にしてきているのは問題です。
いくら他作品にゲスト出演したところで、名前と声のついた特別なモブキャラ扱いをされていては素直に喜べません。
アイマスさえ存在し続ければ飯の種が安泰な立場から見ると「アイマスをつないだ存在」のような総括をされることがあります。

しかし、全体が続けば自分の好きなアイドルがモブ扱いでも満足とか仕方ないと笑っていられるファンなど居ません。
提灯持ちの動機が入った、空虚で安っぽい共感を得られる心地よい言葉に酔っていないでしょうか。