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小ネタ/アイマスと女性管理職

Last-modified: 2017-07-05 (水) 00:49:13 (525d)
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アイマスと女性管理職

アイマスDSでは、961プロダクションに続く新しい事務所と、新しいアイドル、新しい社長が登場しました。
主役アイドルに関しては描写が豊富な反面、サブキャラクターに関してはそれほどありません。
そのために、876プロダクションはブラックというようなネタが一人歩きしているようです。
ネタと知って楽しむには良いですし、自分の目で確かめてもブラックと判断しているなら仕方ないのですが、
ネタでしか知ることが出来ない人など、先入観を持ってゲームやコミカライズに触れる可能性があります。

ここでは、石川社長に関する情報を整理しがてら、他の作品も含めた観点でまとめておきます。

石川社長の起用理由

まずは、石川社長のプロフィールを改めて確認。

攻略本(デリシャスアルバム)キャラクター紹介より

フルネームは石川実(いしかわみのり)。愛、絵理、涼が所属する876プロの女社長。

涼に女性アイドルデビューをゴリ押ししたりと、売り出すためなら手段を選ばないシビアさを持つ。

その一方で、アイドルの要望にはできる限り応じる姿勢も見せ、

情理を尽くして弱小プロダクションを切り盛りしている。


次に、石川社長の役割に触れられているインタビュー記事を抜粋。

攻略本(デリシャスアルバム)開発者インタビューより

田中:(略)そもそも、石川社長じゃないとこのゲームのシナリオはうまくいかないと思うんですよ。

――高木社長ではダメだと?

田中:とくに涼のシナリオで顕著なんですけど、社長がけっこうキツめの指示を出しますよね?あれは男性の高木社長のキャラクターでは、難しいことだと思います。

メタ視点の話ですが、秋月涼は男性プレイヤーでも女性アイドルの世界に入り込みやすいように設定されました。
男性プレイヤーが男性社長から指示をされる場合、同性として指示の意図を読み取ろうとします。
女性プレイヤーよりも余計に自分ごとに置き換えて考えてしまうというべきでしょうか。

その際に、同じ男性なのに業務命令で女装してアイドルしなさい、トップアイドルを目指しなさいと言われると、
恥ずかしさを知ってる同性が羞恥プレイのために面白半分で採用しているような含みが出来てしまいます。
日高愛として男性の社長からカワイイねと言われるパターンも受け入れがたい人もいるかも知れません。
その上、仮に765プロが舞台では高木社長の他作品における過去の採用方針にも疑いが持たれます。
高木社長ならこう動くはず…という思い入れや先入観が物語の制約になります。

876以外の他の事務所でも女装させないまでも、男性のままでは成功の望みは薄く戦力外という純粋な実力評価
(876に押しつけた秋月律子が765から女性アイドルとして売り出そうと考え直した事でも補強されます)と、
純粋にビジネス視点で女性なら即売れると考えて指示している…と納得させるのに石川社長が必要というのがブンケイPの主旨でしょう。

石川社長はブラック経営者?

二次創作の世界では、特徴的な部分が誇張されるのでキツい指示を繰り出す機械のように扱われたりします。
765プロの二次創作における高木社長や音無小鳥を見てもキャラクター性の誇張は例外ではありません。
それは面白くするための演出であり、不真面目な解釈が二次創作の醍醐味といえます。

ただ、そうした二次創作が一人歩きしてブラック経営者のような誤解が定着するのは良くありません。
そこでゲーム中に出てくる事実から無理なく読み取れる人格や事務所の経営方針を列挙してみました。

新人アイドルにキツい要求をするのも、本人の資質を活かして最も効率が良い方法と信じているだけで、
会社の利益を優先する無慈悲なブラック経営とは違う実情も見えてくるかと思います。

五十嵐局長と知り合い
思わせぶりな描写があった割に、特にシナリオに影響する回収されず消化不足な設定です。
876プロの設立経緯など一切不明ですが、社長の人脈の広さがわかる事実ではあります。
ドタキャンするアイドルがいる
プロデューサー不在、あるいは岡本まなみのマネジメント能力の不足を示しています。
また、その程度のアイドルでも採用している程度には門戸が広いともいえるでしょう。
岡本まなみが同期対決を回避するために直談判にいくのを止めた
優しさがアイドルのためにならず、成功しても事務所の力でゴリ推ししている構図になってしまいます。
手段を選ばない売り出し方をしても、オーディションへの干渉は許さないフェアな方針が垣間見えます。
岡本まなみに戦力外通告をした
能力不足の描写が少ないので納得しづらい部分ですが、疑うとキリがないので評価は正しいとします。
アイドルがオーディション次第で簡単に引退に追い込まれる世界では、マネージャーにも相応の実力が求められるはず。
876プロに限った非情な人事とはいえないでしょう。
日高舞の娘である事を知って愛を事務所に入れた
愛が一番固執している部分に、シビアな現実を突きつける部分ですが、オーディション落選の実績を踏まえれば、
ポイントを最大限活かす経営者として合理的な判断をしただけで、面会後は愛の意思を受け入れています。
また、愛の親子関係がバレた時にも、方針転換をせずに報道陣からガードして助けています。
秋月涼を女装でデビューさせた
男性アイドルとして売るには、純粋に才能が感じられなかったというのは前述しました。
現実逃避と他力本願のヘタレ少年を男性としてデビューさせて成長を待つ体制の整ったプロダクションではなく、
涼にも拒否する権利はあった(拒否できない理由がない)ので、石川社長が無理矢理とは言えません。
水谷絵理を受け入れた
ネットアイドルとして実績があるとはいえ、歌ったこともなく本人に積極的意思がないのに採用しています。
他の2人ほどシビアな判断をしていないのは、尾崎玲子の手腕を担保にしているためでしょう。
五十嵐局長が尾崎のことを知ったのは、ずっと後(梶岡D談)なので絵理の採用に局長の影響はありません。
三人にメールでアドバイスを送った
ゲームのチュートリアルに過ぎないというメタ視点もありますが、社長の面倒見が反映されています。
プロデューサーがつかないからといって無責任なわけではありません。
南の島への休暇を与えた
涼を男と知っていて連れて行くのは中々…と邪推も出来ますが、普通に考えれば同期対決の労いと
876プロなりの団結を高めていこうという事務所の方向性によるものでしょう。

シンデレラガールズにおける女性管理職

346プロダクションの美城常務はアニメ独自のパラレル世界の設定ですが、アイドルマスターの世界の社長論、
それに類するものを語っている公式なインタビューは珍しく、時にアイドルにとって不本意な要求をしても、
芯にはアイドルを輝かせたいという立場の言及が興味深いので引用します。
部下の手柄を横取りしているような誤解のされ方を含めて、石川社長にも重なる部分があります。

2015年11月23日 アニメ『アイドルマスター シンデレラガールズ』で描きたかったのは真っ向から夢と向き合う女の子

――美城常務とはどういう人物なのでしょうか?

海外から帰国した会長の娘で、やり手の女性トップ役員です。美城グループは総合エンターテインメント企業で、アイドル部門は立ち上がって間もない状態。トップアイドルもいますが、美城の伝統として“カリスマ性のあるスター”を育てたいというのが美城常務の考えです。

美城常務は美城グループのブランドと伝統に強いこだわりを持っています。歴史と伝統を重んじる常務と、それよりもアイドルの夢や個性を重視するプロデューサーとの衝突が後半のお話です。

でも、実は常務の行動は結果的にアイドルたちの“夢をみつける”役割でもありました。プロデューサーが常務のおかげで“新しい可能性を見つけた”と言っていたとおり、13話以降も成長せず、あのままずっと行くわけにはいかなかった。プロデューサーも自分のこだわりの中だけでやっていたら新たな可能性を見落としていました。

常務とプロデューサーは最後まで噛み合いませんでしたが、それは決して悪いことではないんです。会社なのですから違う考えが同居してもいいと思います。それでも、アイドルを育てて輝かせたいという思いは同じです。

――美城常務の方針からすると、悩みを抱えていた卯月やライブでミスをした鷺沢文香は常務に切られるのではないのか心配しました。

それは、後でちゃんと結果を出していたからです。卯月に対しても実際にライブをみて、アイドルとしての輝きやポテンシャルはあると判断したためです。プロデューサーの方針は意に沿わないけど、アイドルたちの輝きは認めているといった感じです。

――美城常務、エピローグで専務に昇進してますよね。部下の手柄を自分のモノにしてる感じがしてモヤモヤします……

ライブが成功したからではないですよ。役員はそんな簡単に昇進できません(笑)。あのシーンは“常務が専務になるくらい時間が経った”というエピローグの時間経過を表現したかったのです。彼女は彼女のやり方で専務になるほどまでに至った、それだけの時間が経過したよ、ということです。

その他の事務所の女性管理職

西園寺美神の西園寺プロダクションと、東豪寺麗華の東豪寺プロダクションという存在がありますが、
どちらもライバル事務所からアイドルの引き抜きを厭わない大手プロダクションです。
事務所の規模も社長のポリシーも、所属するアイドルの立ち位置も異なり、むしろ961プロを彷彿とさせます。
「売り出すためなら手段を選ばない」方針がアイドルを輝かせるためなのか、事務所を拡大させるためなのか、
876プロが弱小である理由と関係している…と想像する余地はあります。

しかし、存在がマイナーで公式の言及もなく扱いが難しく、これ以上の考察は主観と想像に頼ることになるので、
現時点では「想像の余地がある」までに留めておいたほうが良さそうです。